「さて、と」
強化装甲を身に付けたニュイは、
踵部分に装着した加速装置の調子を確かめていた。
この装置を使うと高い推力が
得られる代わりに、小回りは効かなくなる。
しかし、直接戦闘の能力で己がルービンに劣ると
判断したニュイは、装置を使うことを選択した。
「(下手をすると、今回の戦いで私は死ぬかもな)」
自身の素の戦闘能力と装甲の性能に加速装置による
強化を加えても、勝てる算段が浮かばない。
よくて互角だ。
今回の任務は互角の状態に持ち込めば充分とはいえ、
自分が持つ力のあまりの頼りなさに思わず苦笑いが浮かぶ。
「(まったく、どうしてこんなことをする羽目になったんだか)」
先ほど思い詰めた表情で協力を頼んできた同僚の顔が脳裏をよぎった。
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