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名無しさん
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3]
名無しさん
【永遠の美─忘れ去られた眠り姫─】
“その若さと美貌を保つため、永遠を望んだ姫は、魔女の呪いで眠り続ける。”
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白銀の月 漆黒の城
すべてを覆う枯茶の茨
周りを覆う白の蜘網
沈黙の影と静寂の霧
薄青の蝶が静かに舞う
優美な寝台に眠るは
美しき顔と黄金の髪の姫
古に魔女の呪いを受け
眠り続ける
眠り姫は
愛しき者の口づけで
目覚めるが……
未だ来る者はおらず
なぜなら
この地とその城
眠り姫の存在を
知る者はおらず
そう誰も知らない
忘れ去られた土地
だから実在はしても
今の時代に
眠り姫の伝説も物語もない
完全に忘れ去られたから
◆◆◆
“眠り姫を目覚めさせる者は現れない。だからこそ、永遠の美は保たれる。姫が望んだ通りに──。”
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2]
名無しさん
【季節の狭間にいる精霊】
季節の狭間にだけ
存在する精霊がいる
人間が見ることは滅多にない
小さな存在は
季節と生命をつなぐためにいる
恵みの糸を紡ぎ 命の欠片を宿す
精霊が紡ぐ小さな施しは
確実に命を結ぶための 大切な役目
精霊の施しは
新しい季節の息吹とともに
萌芽し一斉に満ちる
けれど精霊自身が
それを見届けることはない
役目を終えた精霊は
ひとり静かに眠りにつくのだ
最期の役目として
自身の命を蕾に変化させ
意識はそっと消えていく
蕾は時期が来ると咲く
新しい精霊として
生まれ変わるのだ
そうやって
季節の狭間にいる精霊は
大切な役目を果たしている
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