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[1]名無しさん



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[42]名無しさん

【時間差恋愛 】/ 瓦礫の空

時間差で恋をした

ある日あなたがわたしのことを
とってもとっても好きだと言った
わからなかったけど
困って困って
受け入れた

受身
受身
ぜんぶ受身

ある日あなたが去っていった
当たり前だ
それだけは
流石にわかって
溜息付いた

追いかけもせず
見送って
もう一度溜息だけついた


しばらく過ぎて
手紙を見つけた
あなたがくれたものだった
こんなものもあったなと
なんとなく読み返して
痛いくらい
涙がでた
どきどき、した

あの時わからなかった言葉が
その意味が
今になってやっと
わかった


愛しくて
たまらないってこと


恋しくて
焦がれて
掻き毟って
愛おしくて
狂って
這いずりまわって

ああ神様
わたしは、愚かです
わたしは、どうしようもない人間です
認めます
土下座したっていい

遅すぎますか
全部全部
遅いのでしょうか
勝手に駆け出した足が
止まらなかったら、追いつけますか

遅くても
もう遅すぎても

躓いて転んで泣いて叫んで
それでも走って走って止まらなかったら
この道の先で、どうか一目



あなたに会いたい



[41]名無しさん

【君の空】


雲の動きを目で追うように
あなたの背に届くように
祈りをこめる

痛みにくらみ 目を細め
君の空を見上げている
自由を賭けた跳躍を
やめないように

今日の思いを忘れないから
僕はずっと幸せです
とんな冬でも


氷のような余韻を残し
すれ違った刹那の恋を
悔やまないけど

はじけた胸と 閉じた目で
君の空を見上げている
まぶたを刺して慰める
光の中で

今日の契りを刻みつけたら
善も悪もまじめに暮らす
ここに帰ろう

────────
────────
ひとつだけ間違いないこと。
あの人が、この空の下にいるということ。
あの頃もそうだったのに。
もっと近かったのに。

─────




[40]名無しさん

【パラレルワールド】 / パセオ

とにかくそういうわけだと言われてしまったからには従うしかない
右も左も上も下も
全てが逆だと
実は逆だと
今まで知ってはいたけど、今が言うタイミングだったのだと
改めて決意して、コッソリあなただけに教えます
そのあとみんなにもこっそり教えます
全て逆なのだと

滴る汗を拭きながら
皆が口々に
今度は逆のバージョンらしいよ  と
だいぶ慣れた口ぶりで
騙された振りをしながら
次の仕事に移るのです

そして
うまくいったふりをしながら、
だましが成功した振りをしながら
騙しに騙された振りに騙されながら
螺旋階段がある日
上下にも螺旋して
かつ
重力を失った混沌の方向を指し
行き先のわからない指示を捏造し
ただ時間のみが過ぎていく箱の中


[39]名無しさん


【小夜曲2】


夏の夜は水も冴え
叶わぬ恋を慰める
浅い眠り誘う楽(がく)の声

偽りの言葉 すでに無く
この胸の痛み 懐かしく
我もまた ひとつ あかり点す


心騒ぐことは熄(や)み
億万の目が閉ざされる
寄せて返し 時は滞る

渇仰(かつごう)のくびき すでに無く
素足の天使が舞い降りて
浄められた窓 そっと叩く

────────
────────


[38]名無しさん


【思イ出ノ欠片ハ忘却ノ彼方。】 / 康介


ふとした日常で思い知る
君が思い出になっていることに

もしかしたら
もしかしたら

僕は君のコトを忘れてしまうのかもしれない
僕は君のことを忘れたいと思っているのかもしれない

もしかしたら
まさか


そんなことを思う自分が許せない
そんなときに君がいないことが許せない





[37]名無しさん


【ナメクジ・スケルツォ】


伝令を走らせろ
すべての仲間を呼べ
人類が滅ぶのを
見届けてやる
ためにだ

 祖先の祀(まつ)りを
 忘れたせいだ

長生きをしたいなら
行儀よくすることだ
異教徒の入れ知恵に
耳を貸さない
覚悟で


墓碑銘を彫り直せ
死者に名誉を返せ
不可逆の存在を
忘れてしまう
ためにだ

 梵語のspellを
 忘れたせいだ

因縁が怖いなら
信念を持つことだ
泥仕合するまえに
死に化粧する
覚悟で
─────
─────
spell・・・呪文という意味もある。
─────


[36]名無しさん

【茂木】

波が立つときは舟影が消える
よそものたちから身を隠す

古里の海は古代の躍動
深く魚たち眠る茂木

忘れてしまうなこの海を
数えてしまうなこの船を

命が熔けてはいないのか
水面が赤く染まる茂木


漁が立つときは笑い顔あふれ
閉ざされた海をなめてゆく

女たちだけは強く手を合わせ
海よ安かれと祈る茂木

夕陽を招くか三毛猫よ
舟霊(ふなだま)祀るか漁火よ

漆黒の闇が訪れた
古里の海を忘れるな

漆黒の闇が訪れた
古里の茂木を忘れるな
──────
──────
茂木(もぎ)・・・長崎市郊外にある漁港。海は東になるので「夕陽を招くか」のフレーズはリアルではない。
──────


[35]名無しさん

【らぷそでぃ】


かるくてをたたきそしておどろうよ
よるがあけるまでうたいつづけよう
そうさこんやこそきみをだきしめて
ぼくはうたう

よるにひかるほしひるにねむるほし
まわりのすべてをひかりでかざって
そうさこんやこそきみをだきしめて
ぼくはうたう


きみなんかだいきらいだからもうはなさない
いきのねをとめるほどだきしめてよあけまで

つよくてをあわせそしていのろうよ
なみだかれるまでわらいつづけよう
そうさこんやこそきみをだきしめて
ぼくはうたう

よるにのろうほしひるにほろぶほし
まわりのすべてをひばなでかざって
そうさこんやこそきみをだきしめて
ぼくはうたう


きみなんかたくさんだだからもうゆるせない
しんぞうをとめるまでだきしめてよあけまで

よるにもえるほしひるにさめるほし
まわりのすべてをほのおでかざって
そうさこんやこそきみをだきしめて
ぼくはうたう


────────
────────




[34]名無しさん


【こんなに愛していた】


夕暮れになると道で足を止めて

祈りを捧げるように頭(こうべ)垂れた

やすらいのなかはすべて無色だった

謙虚な人の溜め息あつめていた

いつでも「かたち」が心を乱すらしい

語られぬ悲しみが影のように寄り添う

瞼が重いだろう
その重さに逆らうな

しゃがんでしまえばいい
この場所で膝を抱いて

さあ




薄明(はくめい)の町を一人ゆるく歩き

優しい人の残り香そっとなぞる

涙を流せるならば終わるだろう

こんなに愛していたと言えるだろう

いつでも「ながれ」が心を変えるらしい

減らせない苦しみに僕は慣れていくのか

目を閉じてもいいのなら
正直な子供になり

寝そべってしまいたい
この場所で泣きじゃって

そう

────
────


[33]名無しさん


【緑に降る光】


片思いはいつでも
風が運んだ花粉

指にからむためらい
 
あなたのせいで──

出会ってしまったから
こんな思いを抱いて
一人で森にいるよ

あなたのせいで──

 緑に降る光にまぶしそうに笑った

 あの無邪気な笑顔が
今も忘れられない

だけど光あふれて みどりは目に痛いよ

僕の小さな影は消されてしまう


白いショートパンツで
あなたはシャトルを追う

低くそして鋭く
サーブを返す

僕は歌を作って
何かを確かめていた
時々襲う挫折
楽しんでいた

 緑に透ける髪をバレッタでとめていた

 それは僕の心もつなぎとめたと思う

だけど光うすれて 夢は冬に移るよ

たぶん僕のせいだよ

僕のせいだよ

──────
──────


[32]名無しさん

【緑ヶ丘】


緑ヶ丘に 優しい風が

わたし誘うように吹き寄せてくるわ

もしも あのとき素直だったら

光さす処へ行けたかもしれない・・・・・・

ためらう言葉ではなにも伝えられないと思うの

だから

お・ね・が・い・よ

このまま

す・て・な・い・で

せっかく言えそうになったところよ

「アナタガ好キ」

で・も・だ・め・ね

青空

み・て・い・る・と

あなたの大事な彼女(ひと)を思い出すの


緑ヶ丘に 月影さえて

眠り破るように囁いてくるわ

窓の外では 模様のない蛾が

光に魅せられて躍り続けているわ

逃げ腰の恋ではなにも創りだせないと思うの

だから

な・り・ゆ・き・で

あしたに

さ・せ・な・い・で

せっかく言えそうになったところよ

「ヤッパリ好キ」

で・も・だ・め・ね

満月

み・て・い・る・と

あなたの大事な彼女(ひと)を思い出すの

─────
─────


[31]名無しさん

【瞳の宇宙】 / ふかみどり

空っぽを濃縮しただけの世界で、
君は何を見ているの。
前髪から見える、君の瞳。
吸い込まれる、深い、青。
透き通った瞳は宇宙のひかりを反射して。
零れた涙は星の欠片になるんだ。

綺麗。

君の瞳の宇宙に僕も住みたいな、って言ったら、
君は何ていうかな。
きっと君は、変なのって言って、目を細めて、
くしゃって笑うんだろうな。

君の肩をたたいた、夏の放課後。




[30]名無しさん


【月が走る】


夜を走るなら
月に背を向けろ

けばだつ心に
月は優しすぎる

楔(くさび)を打ち込め 
胸の真ん中に

呼び捨てにできる
名前はもうない

澄みし水よ
光を受けて
翳る心に灯る
歌に変われよ

みな幸ある人でいるか

流れにまかれる影でないか

そこは寒いのか
温もれないか


誰も顧みぬ
僕の歌だから

誰も顧みぬ
君のために唄う

鏡よ砕けろ 
正義を示すなら

翼を得るとき
僕は駄目になる

澄みし水よ
光を受けて
かたち残すものの
挽歌になれよ

失うものはせめて少なく

見落とすものはせめて小さく

そこは遠いのか
触れあえないか

────
────


[29]名無しさん

[6594] 紐結びのやうな和菓子や笹子鳴く

[6593] クリスマスツリーに願いの文結ぶ

[6592] AIと結ばるる人神の留守

[6591] たそがれは人を急かせて冬の虹

[6590] どの色も淡く滲んで冬の虹

[6589] 冬の蚊を打つうっぷんをはらすかに

[6588] うつぷんのあるもあらぬも日向ぼこ

[6587] うつぷんの溜まる夕刻冬紅葉

[6586] 鳥籠の中に冬日の溜まりけり




[28]名無しさん


【ユウレカ】


どこかに
私を望まない人がいるなら
すべての愛を(無)にする冷たい視線を浴びたい

どこかに
私を許さない人がいるなら
言葉の刃物をみがいてむごく殺してかまわない

独りよがりの道徳
哲学のない疑惑

寒い心の裂け目に
罪が細くにじむ夜へと向かう──輪廻


こころを
閉ざして見えてくるものがあるなら
阿吽(あうん)の呼吸をはずしてユングの海で溺れたい

邪悪が
土星の力を得たというのなら
レーキを投げろ
農夫たち
愚者の咎めを気にするな

芸術を楽しむには人は黒くなりすぎた
言葉が通じたうちに蝋燭(ろうそく)を点すべきだった

ユウレカ! ユウレカ!

────
────




[27]名無しさん


【少女たちは】


少女たちは

青い軌跡

待ち焦がれた

流星たち

──致死遺伝子を私は受け継いだ

私は追いつけない



少女たちは

白い音符

歓待された

賢者のよう

──文盲の系譜を私は受け継いだ

私は語れない

───
───


[26]名無しさん


【夢の流れ】

いくつも
橋を過ぎ

小川は
町に出る

夢みてた人は──
今も夢のなか

かすむ笑顔のように
今も夢のなか


別れは
華やいで

小さな
家のそば

聞こえればいいね
さよならの声が

夢の流れはやがて
深い海になる


たくさん
人が死に

たくさん
川になる──

出会えたよろこび
なくしたしあわせ

すべてこの川のなか
すべて流れてる
─────
─────
*この川の名は若菜川。


[25]名無しさん

[6580] 客用の座布団干してポインセチア

[6579] 厚着してラジオ講座に余念なく

[6578] 流ちやうな大阪弁を冬帽子

[6577] 大陸の冬日背負ひて帰還せり

[6576] 遥かなる闇近づけて冬日消ゆ

[6575] 寒に入るすり鉢になみなみ水を張る

[6574] 遥かなる地に眠る犬寒北斗

[6573] 凍夜でも散歩の犬の灯はともる

[6572] お菓子屋の聖樹に早やも灯のともる

[6571] 手のひらに駄菓子載せたる日向ぼこ




[24]名無しさん

【ララバイ(死に至る病) 】

夜が明ける 夜が明ける

さあ目覚めなさい
さあ目覚めなさい

話しなさい 話しなさい

今見てた夢をささやくように

涙の形の小さな雲が
夜明けの空に消え入るまえに


悔やみなさい 悔やみなさい

死んだ人たちを
思い煩って

信じなさい 信じなさい

疑うことより やさしいはずよ

泣いた日もあるし
泣く日もくるし

それでもあなたは
止まれないから

死に至る病
何度もかかる

それでもあなたは
止まれないから

────
────


[23]名無しさん

【美しく】 / 麗

 周りの
 華よりも
 美しく
 気高く
 咲けばいい

 優しく
 綺麗に
 咲けばいい

 棘があって
 触れないくらいが
 丁度良い

 触らせてはいけない
 この華を
 美しく
 やっと咲いた
 この華を

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