【国東が呼ぶ】両子寺で大乗経典を
[1]名無しさん KY-42C
05/25 18:38

別格本山とは何か?
比叡山との関係は?

鏡子さんの答えは「知らなくていい」であった。

受付で入山料を寄進すると、いきなりメインである。

ここの広場は、大荒行「峯入り」の最終ゴールである。護摩壇が設けられる。

それは10年に一度のことだが、護摩堂は、常に在る。

「天台宗の教義」なんていう掲示を見ながら靴を脱ぎ、回廊へ。

そこに仏足石がある。ちょっと、グロい。
仏は、三十二相&八十種好(しゅごう)がそなわるという。主に身体的特徴である。扁平足になって、足の裏がグロくなるのが、仏だ。 

室内は「気」で満ちている、と鏡子さんは言う。
毎日のように行われる供養の残波かもしれないが、
ここは、両子寺は、レベルが違うのだ。
ここにしかないものがある。

言い表せないから、荘厳(しょうごん)。

扁平足の仏は、向き合うのか、寄り添うのか。

正座した鏡子さんが低く唱えている。耳を澄ましてみて、法華経だとわかった。如来壽量品にょらいじゅりょうほん──宮沢賢治を魅了した部分だ。

大乗経典の代表格にして、日蓮宗の唯一の根本経典であるのは有名だが、天台宗ではどれくらい読誦どくじゅされるのだろう。

「そくじょーじゅーぶっっしぃーんんん」
リタルダンドがかかって、壽量品が終わる。

「意味わかって唱えてます?」
「仏は、死んだふりする」

即答ですね。
合ってますけど。

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