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ある早朝/学者クライヴ



 


「おや、お客さん。もう出かけるんですかい?ずいぶん早いですね」

朝早くに宿を出ていこうとする青年に、宿の主人が声をかける。

今まさに宿を出ようとしていた長身の青年は、眼鏡を片手で押さえて答えた。

「ああ。やつらは早朝から活動を始めるんでな」

「やつら……?」

「私の研究対象だ」

青年が主人に言う。

この青年は、龍の生態を研究している学者であった。
その名をクライヴという。





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