枕元 1



 
浅い眠りの中で、アレクは誰かが
自分の髪に触れるのに気づいた。

その手を彼は知っていた。

「(あいつか)」

ここにいることを聞きつけて来たのだろう。

人の素肌よりも書物や武器に触れた数のほうが多いであろう手が、
たどたどしくアレクの髪を撫で、頬をなぞる。

アレクはまどろみながら、されるに任せた。




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